3月29日 夢の醒め方
○成田空港
帰国した。夢の世界から現実の世界に戻ってきた。
アイドルという夢が、少しだけ叶った。台湾は、僕にとってまさに夢の国だ。
○東京駅行きのバスターミナル
バスを待つ人々。運航会社も乗客もピリピリしている。
おじさん「あっちのバスのが早えじゃないか、あんた教えろよ!!」
おばさん「前のひと席空いてるでしょ?乗ってもいい?」
バス会社の人「次のターミナルもあるんで、無理です!!」
冷える東京の夜。
余裕が無い人間は少し滑稽だ。その点自分には「時間」という余裕だけは今ものすごく生まれている。だからこの夢から醒めそうなこの瞬間も、二度寝のごとく気持ちよくふわふわとしていられるのだ。
思えばサラリーマン時代は、否応なく翌日の満員列車によって現実へと引き戻されていたが、今は引き戻される手段が無い。思えば、この2か月は毎日はずっと夢のようだ。虚無感に襲われる事が無く、自分のやりたい事のみにシンプルに向き合ってる。そして望む結果も出て、明日を見据えている。
生きている実感が凄い。
○東京駅
行きかう人々。酔っぱらった人々もいる。
大量の荷物を抱えたボクは、よろよろと歩いている。
ボク「あ、すいません。」
酔っ払い「荷物多いねぇ~うぃ~」
日本では本当に何物でもないただの自分。誰からも注目されていない、石ころみたいな存在。
このフワフワした感覚がずっと続いたら。それはそれで気持ちいんだけど、いつかすっと目覚めた時に、とんでもない場所に自分がいるんじゃないか。後ろを振り向いても、もう戻れないほど。ああ。怖い。たまに夢の中でも、とんでもなく怖い抽象的なものが襲ってくる感覚。それに近い。
○自宅
Facebookに動画を上げるために、本番映像を振り返るボク。
自分の登場映像を編集してニンマリ。
とは言え今はこの夢が気持ち良すぎて、現実はそっちのけだ。
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ライブ終わって帰ってきました。楽しい。そして明日が拡がっている。
フルで突っ走れる!ひゃっほ~い!
という感覚です。上記事項は「そう思わないといけないんじゃないか、おいおい現実見ろよ自分」
という啓蒙的な文章であり、実際は高揚感に包まれているだけです。土日花見行ったし。そう、楽しいのだ。
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